色は時間まで変えてしまう不思議な力があるというのはご存知でしたか?
1時間を2時間に延ばしたり、反対に30分に短く出来るということではありません(笑)。あくまで体感時間です。
皆さんは楽しいことをしているときは時間がとても短く感じたり、逆に面倒だと思うときはなかなか時間が経たない、そんな経験があるのではないでしょうか。
色には暖色系と寒色系があり、それぞれ体感時間を操る力があります。それを見ていきましょう。
寒色系は体感時間を短くする
例えば病院等の待ち時間が長い、会社の会議が長いと疲れますよね。そんな時に役立つのが白(無彩色)や青の寒色系です。
実際に病院の待合室やオフィスの会議室等で用入られていますが、壁や床等に白や青などを使った空間は実際の時間より短く感じます。
本当は2時間経過しているのに体感では1時間ちょっとかな?と錯覚させてくれるのです。待ち時間が短く感じるのは心理的にプラスに働きますね。
また社内、社外に関わらず会議も決して心が軽いものではありません。そんな時こそ色を上手に使って心の負担を軽減できるかもしれません。
暖色系は体感時間を長くする
寒色系とは反対に実際の時間より長く感じるのが赤やオレンジの暖色系。
赤やオレンジの空間は時がゆっくり流れるので短い時間でも体感時間が長く感じられます。この色の力を活用しているのが飲食店やファーストフード店です。
食欲を促進させる効果と共に短時間の利用であっても、ある程度の満足感を提供することが出来るからです。また宴会や披露宴などでは、限られた時間を満喫させてくれるという利点もあります。
間違っても待合室や会議室に使うと逆効果ですよ。
色によって体感時間が違うのはどうして?
体感時間の長さに影響を及ぼす要因には心理学的なことの他に身体的な代謝も関わっているとされています。つまり色は自律神経に作用するということになります。
同じ長さの時間であっても代謝が激しいときには長く感じる,逆に代謝が落ち着いている時は短く感じる実験結果が出ているそうです。
そこで色が体に与える影響を数値化したものがカギとなってきます。体に様々な色の光を当て脳波や筋肉の緊張度、発汗作用を計ったものを『ライトトーナス値』といいます。
色の正体は光の反射です。実際に目に見えていなくても人のヒフは色の影響を受けることが分かっています。
ライトトーナス値が高いほど緊張状態を起こし発汗作用が活発となり脈拍数も増やします。つまり,代謝が激しくなっている状態です。ライトトーナス値が低ければその逆となります。
ライトトーナス値についてはこちらを参考にして下さいね。
by ロザリンダ
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