毎日の生活の中で何気なく選んでいる色には人の感情や見た目の印象を左右する力があります。
これを論理的にまとめたのが色彩心理学です。個人の経験や国によっても変化しますが、このサイトでは日本人が色に対して感じる統計学になります。
ホワイトやグレーと同様に無彩色のブラックは人間が見る中で最も暗い色です。重厚感や暗い印象、また沈静、神秘的、個性という印象も持ち合わせています。
ブラックのイメージ
○プラス: 静寂、神秘的、シック、クール、自立
●マイナス: 沈黙、重い、暗い、不安、孤独、悲しみ、死
【個性】単独で使用すれば、クール、スタイリッシュな印象になります。またシンプルさ、インパクトもあるので個性を出したい時にも向いています。
【高級感】重厚感のあるブラックは高級感を出すことも出来ます。例えばブランドのバッグや靴、高級車、インテリアなど。
【不安感】ブラックは孤独、悲しみ、死を連想する色。気持ちを暗くする要素もあります。
【ストーリー】ブラックが着れない
アロマテラピーの講師をしていた時の話。「香りと色の相乗効果」についての授業でしたが、ある生徒さんが話してくれました。
その方のお母様が亡くなられた時、喪主を務めたそうです。悲しみはもちろんですが、ちゃんとしなければと気が張っていた数日間。お葬式も滞りなくおえて気が緩んだところで、どっと悲しみが彼女を襲いました。そして普段から愛用していた黒い服を見ると心が重くなり着れなくなってしまったそう。2~3年続いたそうです。
ブラックは個性的でクールな反面、闇や死を連想します。色がいかに私たちの心を左右していると感じられるお話ですね。
ブラックが気になる時の心理状態
重厚で力強さが感じられるブラック。強い意志がある時や自立心、威厳を保ちたい時に選ぶ傾向があるようです。
またブラックは孤独の色。人と距離を置きたい、感情の抑制がある時も気になるようですね。
ブラックの取り入れ方を✅
どんな色とも合わせ易い利点があり、他の色とのカラーコーデは他色を惹き立てる効果があります。
例えばブラックを主体にレッドやイエローと組み合わせた場合、よりレッドやイエローが鮮明に惹きたつ力を持っています。
単色で使えば個性的でインパクトのあるコーディネートが完成します。またバッグやシューズ等をブラックにすれば引き締めになってメリハリのあるコーディネートが完成します。
by ロザリンダ
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